11月の初めに、Zentrum plusのご近所の奥様から私に問い合わせがありました。その内容は、ある幼稚園の父母へのお願いで コロナによりザンクト・マーティンの行列を催せないので自宅で提灯を灯し、子供たちとザンクト・マーティンの歌を歌ってくれというもの。ただ日本人の皆さんはザンクト・マーティンの習慣も知らないし、歌も歌えないので、皆で一緒に歌えないかとのことでした。
それで私は、ザンクト・マーティンのお話を短く書き、Zentrum plusの秘書課のマイスラーさんと打ち合わせ、中広場でご近所のFさんYさんと共に楽器で歌のメロディーを奏で、近隣の皆さんは各家のバルコニーから提灯を灯して歌を歌うという企画。
その結果は:
それで6リットル近くの子供用と大人用のグリューワインを、ご近所のEさん宅で用意し、お手製のレープクーヘン、ツウィービルクーヘンを提供しました。寄付金70ユーロが集まり、それを翌日デュッセルドルフ・ターフェルに寄付しに行きました。ターフェルではコロナでレストランからの寄付が全くなくなり、彼らのキッチンでも調理ができず、完全に寄付金に依存していると嘆いていらっしゃいました。当協会の会長Vongehrさんにも非常に喜んでいただけました。
これからもマスクをたくさん作り、それを売って寄付金を作っていこうと思っています。皆様もご協力願います。
第3アドベント(12月13日)にもう一度一緒に歌う機会を作りますので、ご近所の方と一緒に歌いましょう。(記 K K K)
その呼びかけのテキストは以下のようなものでした。
今日の聖マルティン祭というのは、ローマ時代の兵隊のマーティンという人のお話で、彼は刀を持っていたのですが、決してそれを使うつもりはなかったし、人を殺すなんて全く脳裏になかったようです。そしていつも貧しい人に食べ物と着るもの、お金を寄付してあげていました。ある寒い日、彼が馬で街角を通ったところ、貧しいこじきがいて、着るものもなく震えていました。マーティンは迷うこともなく、即座に自分のマントを半分に切って、半分をこじきにあげました。
その後彼は修道院に入って、お坊さんになりました。いつもかわいそうな人のことを真っ先に考えて、非常に人気のあるお坊さんになりました。当時フランスのツアーという街で大僧正の跡取りを探していました。その時にマーティンが提案されるのですが、彼は奥ゆかしい人で、そんな大事なポストは嫌だとガチョウ小屋に隠れてしまいました。でもガチョウが騒いだので見つかってしまい、とうとう大僧正になりました。それから彼は国民のために非常に尽くしたそうです。彼の多くの実績は認められ、後にセントマーティンと聖なる人になりました。マーティンの居場所を教えたので、毎年ガチョウを食べるのが習慣になったそうです。本当か嘘か。。。。
このお話はアニメになっているので、お子様に見せてあげても楽しいと思います。
つまりこの日は、私たちの周りの気の毒な人たちとシェアする日なのです。貧乏人のことを考えて、かわいそうな人たちのために何かしようと思い、提灯を灯すのです。
だから私も考えまして、デュッセルドルフのTafelと言って、ホームレスの人たちに温かいお食事を配ってくれる組織にいくらか寄付しようと思いました。もし皆様もそのように考えてくださるのであれば、今晩ホットワインとツビーベルクーヘンの横に寄付箱を置いておきますので、そこにいくらか寄付してくださったら、Düsseldorfer Tafelに寄付いたします。
これから寒くなりますし、コロナの時期ではホームレスの人たちはよっぽど辛いと思います。温かい食事を寄付してあげるような気持ちで寄付していただければ嬉しいです。よろしくお願いします。