7月8日に私たち、竹の会のメンバー5人で、このアトリエを訪問しました。きっかけは、ヴィーンス氏の奥さんPetraさんからの依頼で、彼女が指導されている、Gerresheimの老人ホームの認知症の住人数人、介護者とその家族を引率して、このアトリエで書道を体験したいとのことでした。
私たちは、筆、墨汁、紙、お手本などを持参してこのアトリエを訪ね、16人の方々と一緒に貴重な2時間を過ごしました。手取り足(?)取りで、筆の持ち方、正しい姿勢、筆の運び方などを指導して、大変楽しいそして有意義な体験をいたしました。
このアトリエは、指導者Corinna Bernshausのイニシアチブで、認知症の人々のために、ヨゼフ・ボイスの考えに基づき、芸術を手で、体で体験できるような場を作ってあげたい、これにより認知症の経過もある程度引き止めることを試みる場所として提供しています。
参加者たちは数人の認知症の方々、そして私たちが数年前に催されたDement-Netzwerkのボランティアの参加者などから構成されていました。皆さんは色々な観点から書道を楽しみ、姿勢を正す、心の乱れを静める、そして自分の書くことに集中する、という観点から非常にメディテーション的なひと時を持てたと、とても喜んで下さいました。
またチャンスがあれば来てね、という言葉でお別れしました。
7月9日 K.K.記