参加者: 竹会員15名、非会員11名
ドイツにて芸術療法 師資格を取得し、現在ウルム大学の精神病科でアートセラピストとして活躍している宮田裕子氏を招いてのお話。アートセラピー とは美術的創作行為を通して、心理的な病を持っている人の心のケアーに役立つ療法。日本ではこれが健康保険治療として認可されていないが、健康保険が適用されているドイツでは幅広い治療がなされている。自律神経失調症や鬱病患者にメンタルケアーを行い、心や脳の負担を減らそうとするこの療法には、薬剤/言語//音楽/運動療法があるが、アートセラピーは絵画、陶芸、木工などの美術的創作行為を媒介として行う。宮田氏は事例として患者の作品も示され、作品から患者の自己表現を読み取り、美術的創作行為を通して精神的束縛や不安を忘れ、安心感、満足感を持つように至る患者の心の発展を説明される。