なぜ新介護法ができるに至ったかの経緯が説明される。資料として、介護度を申請前に自分でチェックする《自立度チェックリスト》、介護用語早見表、在宅介護で受けられる介護の種類とその金額、24時間施設入居介護固定給付額の一覧表が配布される。今までは身体的疾患がない認知症患 者は上手く配慮されていなかったので、介護度は3段階であったが、強化法によって認知症患者、 精神障害患者のことが顧慮されて5段階となった。又、できるだけ自宅介護を推奨するため種々の介護現物支給も増加。介護される側への援助だけではなく、介護する側にもそれによって自分の職業に負担がかかる場合の現金支給も取り入れられた。5段階の介護度に応じて受けられるこれらの現物支給や現金支給などもパワーポイントを使用して詳しく説明を受ける。ではどのように介護度を得たらよいか。与えられた介護度に不満がある場合にはどうしたらよいか。住宅改造費も申請すると給付されるが、その場合の有利な申請の仕方なども平松氏によって説明される。
さらに有償ボランティア制度についての説明。自宅介護が奨励されていることから、身の回りのお手つだいをする有償ボランティアの必要度が増している。この資格はある一定の期間講座を受けて取得できるが、この講座にはお金がかかる。この資格を取得したい竹の会員が無料で講座を受けられるように現在検討中であるとのこと。
最後に平松氏は、日本人も介護度はもらえるので、介護が必要だと感じたら、遠慮せずに自己申請をするように。介護施設入居は自宅介護が無理になった時と考えるように。施設の費用は介護固定給付額ではカバーされず個人で補うのであるが、それが無理な場合はSozialamtを通してGrundsicherungの援助を受けることが可能。介護を受けるようになると後見人 /代理人が必要になってくるので、できるだけ早く委任状を用意するようと勧められた。
竹は8月24日(金) ワークショップ《委任状Vollmachtの書き方》開催予定 (記K)